2006年 05月 05日
ヒーリングボイスな人
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「間違った恋をしたけど 間違いではなかった」
宇多田ヒカルの「be my last」という曲の中のフレーズが心に残った。
間違ってもいい、間違って初めてわかることもあるんだからさ。そう言われた気がして。
この歌詞を初めて聴いた頃、私は自分の間違い(恋愛じゃなくてね)を後悔して身動きが取れなくなっていただけに、よけいに沁みたのかもしれない。
他にも宇多田ヒカルの歌詞には、はっとさせられることがたくさんある。そもそも、デビュー曲からして衝撃的だった。
「it's automatic」
たった16歳やそこらの少女が、恋愛感情を、それにおぼれることなくautomatic、とさめた目で捉えるその感性が普通じゃない。
そして彼女の非凡なところは歌詞だけではなく、やはり声にあると思う。「be my last」は実は歌詞がほとんどなくて、「あー」と「はー」が延々と繰り返されるのだけれど、それが本当に心地よくて、ずっと聞いていたいと思う。彼女の声の特質が最大限に生かされた曲。
最近ヴォイスヒーリングという治療法を知ったのだけれど、彼女の声はまさにこの資質を備えたものだと思う。
デビューからもう10年近く経つのかな。いまだトップアーティストの座を守るにはそれなりの理由があると思う。
by taira5577
| 2006-05-05 00:32
| 雑記